損したくない人へ。外貨預金のリスクを分かりやすく教えるよ

外貨預金を始めてみようかな?

そうお考えの皆さん、この記事を読んでからでも、外貨預金口座に入金することはできるので、入金する前に最後までお付き合いください。

銀行も証券会社も、あなたを儲けさせるためにあるのではありません。銀行も証券会社も、自分たちが儲けるためにどうすれば良いか考えています。自分なりに考えて、行動しないと後で後悔することになりますよ。

(銀行からの)外貨預金のすすめ

ビジネスマン

外貨預金はメリットが沢山あります。リスク分散という点でも優れているので、おすすめです。以下、外貨預金がいかに優れたものか、解説していきます。

円安に強い

私どもがお預かりしている銀行預金が知らないうちに価値が減少してしまうことがあるのをご存知でしょうか。あなたが当行にお預けいただいた100万円の価値が目減りしてしまうことがあるのをご存知でしょうか。

日本に住んでいていると、なかなか気づきませんが、世界的に見て近年円の価値が下がっています。あなたの預金は世界的に見て、かなり目減りしています。ヤフーファイナンス・円ドルレート参照

ドル円レート ドル
2012年 ¥1,000,000 80 $12,500
2015年 ¥1,000,000 120 $8,333

この表を見てもらえば、分かりますが、3年間で100万円の貯金が$4,167も目減りしたことになります。ドル資産を形成することで、円安時に価値の目減りを防止するだけでなく、ドル資産を保有していない日本人と比較して資産が増えることになります。

米国の利上げがあれば、さらに円売り、ドル買いが加速して、円安が進む可能性が高いです。そうなれば、あなたは確実に儲かりますね。

リスク分散になる

儲かる話には、必ず裏があるという、聡明なあなたを説得する材料はまだあります。たとえ、円高になって損をする可能性があっても、米ドルを持つことはリスク分散の観点から望ましいのではないでしょうか。

一時的に円高になっても、リスク分散の観点から望ましいですね。

利率がいい

最後に、外貨預金をお勧めする最大の理由を述べましょう。外貨預金の場合は、利率が高いです。ニュージランドドルで保有した場合の利率は、0.500%~0.450%です。

円建ての定期預金よりも、金利がかなり高いのが分かりますね。

さぁ、当行の外貨預金であなたにあった資産形成をしましょう(笑)

外貨預金のリスク

risk

これまで、銀行がどのように外貨預金をおすすめするか、私が銀行マンになったつもりで考えてみました。実際に、これに近い内容で外貨預金を薦めているブログもありますね。

厄介なのは、ここまで書いてきた事実に全くの嘘はないということです。大事なことを言っていないというのが嘘には含まれないのだとすればの話ですけどね。

外貨預金で一番のリスクは為替リスク

まず、円高になれば、外貨預金は円建預金と比べて、目減りします。

今は、円安傾向ですが、いつ円高に戻ってもおかしくありません。ドルの価値がいつ下落してもおかしくありません。

先進国による協調的なドル下げ宣言だった「プラザ合意」によって、ドル円レートは240円台から120円台まで下落しました。これは大昔のことではありません。約30年前のことです。

アメリカは自国の経済が悪化したら、これまで以上に円高に向かわせることだって十分ありうるわけです。

そうなれば、預金が一気に10パーセント吹き飛ぶことだって簡単なことが分かりますね。

金利も、ドル建て外貨預金の場合、それほど良くありません。定期預金と変わらない。

リスクは、預金者だけ負って、銀行は傷一つなし

為替の変動リスクは、預金者が負っているので、銀行は為替の変動リスクを負わない。外貨預金はペイオフの対象ではないので、銀行が破たんしたら外貨預金が確実に返金される予定もない。

ドル建て預金を持っていても、それを使うには、ドルを円に換えなければならない。つまり、円からドル、ドルから円に交換するのに、銀行には手数料がチャリンチャリン!!

リスクを背負っても、それに見合うメリットは小さい

外貨建て預金を持って、円安になって、いよいよ利益が出せるかと思っても、円に変換するのに手数料がとられる上に、為替差益にも税金がかかります。

為替差益の場合、利子所得と違って、雑所得となります。利子所得と違って一律に20パーセントと違って、累進課税が働きます。そのため、私のような若年サラリーマンにとって、利子所得と比較して税率が低いでしょうが、それにも税金がかかります。

まとめ

これを読んだ人は、もう外貨預金に興味深々のはずです。私は、外貨預金をするなら、為替手数料が業界で最も安いSBI銀行で運用することをおすすめします。

念のため書いておきますが、外貨預金を否定するつもりはありません。あくまで外貨預金のリスクを伝える記事です。

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