司法試験を撤退して、自分の行動基準が変わりました。
自分の行動基準とは、何かに取り組んだ時にどのように取り組むべくかという基準です。行動基準なので、結果に着目せず、取り組むべき課題の過程に重点を置いた基準です。
結果に着目した場合、後々自分の取り組みが適切なものであったか判断することが難しいからです。結果は当日の体調や外部の環境など不測の事態など様々な要素によって影響を受けるので、改善点を見つけるのも難しいですよね。
不測の事態が生じたから、仕方ない、次は上手くいくなど、次に生かせる改善が見つからなかったら、その基準は意味がありません。
だからこそ、私は過程に着目した行動基準を自分に課して、その基準に照らして自分が目標に向かって、適切に行動することができたかということを検証していました。
司法試験受験生の時の自分の行動基準
行動基準の立て方
司法試験はどうすれば合格するか、そのために私が自分に課した行動基準を紹介します。
基準を設定する前に、どのような能力を司法試験の合格に必要か把握しました。
司法試験においては,「裁判官,検察官又は弁護士となろうとする者に必要な専門的な学識並びに法的な分析,構成及び論述の能力を有するかどうか」の判定を目的とし,「知識を有するかどうかの判定に偏することなく,法律に関する理論的かつ実践的な理解力,思考力,判断力等の判定に意を用いなければならない。」(改正司法試験法第3条第2項,第4項)とされていることに照らし,事例解析能力,論理的思考力,法解釈・適用能力等を十分に見る
出典:法務省ー論文式試験のあり方より
最終的な目的地が分かったとしても、自分がどのようなルートでたどり着くべきかということは別途検討しなければなりません。それまで身につけてきた能力、法律の知識(短答式試験の結果)など、自分がいる地点を把握し、ルートを見つけることが大事ですね。
どんなに高学歴な大学院や、合格者を多数輩出している予備校のカリキュラムでも、今の自分にあっていなかったから、自分にとっては何も役に立たないので、一番大事なのは自分の現在の状況を理解すべきことが大事ですね。
そういう意味では、自己分析は就職転職だけでなく、自己分析は大切ですね。そのために、私が活用したのは過去問や模試です。それ以外にも、自分の勉強環境(どの程度勉強時間を確保できるか、模試や教材にどれくらい資金を使えるか)ということです。
私の行動基準
自分の行動基準は、その時、その時の自分の状態によって変化するものですが、一番最後司法試験を受験する半年前の行動基準は聞かれたことに答えるということです。司法試験の短答式試験は2回とも合格したのですが、自分が論文式試験で低評価を受けた科目はどれも問に対応する形で答えられていなかったのです。
司法試験の結果としては、私は不合格だったので、目的を達成することは失敗しました。それでも、自分に課した行動基準は7割達成できました。3回目の論文試験が成績も一番よかったです。
司法試験撤退後の行動基準
行動基準の立て方
司法試験を撤退してから、私は就職という道を選びました。就職するために、自己分析が大事ということを聞いたいので、自分なりに自己分析の役割・目的を検討しました。
詳しくは、こちらの記事を参照してください。
私の行動基準
司法試験を受験する時の行動基準も、司法試験を撤退した後の行動基準を順次変化させていくものです。とりあえず、今の自分にとって一番大事なのは、法務の仕事ができる環境を作ることです。そのために、法務部に就職しなければなりません。司法試験を撤退した後、法務の就職を希望する人は多いでしょう。
未経験で法務職種希望となると、それなりにハードルも上がります。周りには、優秀な法科大学院修了生がゴロゴロいるはずです。その中で、自分が周りと差別化していく必要があります。よく法務を希望するならTOEICを勉強すべきと聞きますが、それでは差別化はできません。
私は、今ビジネスマナーに関する勉強をしています。私が信頼できる人に、法科大学院修了生が会社で活躍するためにまず何を勉強すべきか聞いた時に、ビジネスマナーと答える人が多かったからです。
司法試験撤退後に、企業法務に入れたら
もし、企業の法務部で働くことができるようになったら、企業法務の世界で活躍するための行動基準を考えます。
まとめ
司法試験を撤退してた後も、就職転職の行動基準、会社での行動基準、自分の軸となる考えを変化させていく必要があることが分かりました。これ以外にも、プライベートでの活動も、時間が確保するのが難しい中、どう満喫するか、沢山決断すべきことが増えてきます。
もし、司法試験の撤退を決意して、劣等感に悩まされているなら、劣等感を早く克服して、早く自分の新しい人生を築いていきましょう。
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